今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
I 超音波検査法の基礎知識
3次元超音波の原理
馬場 一憲
1
1埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター
pp.376-381
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102309
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3次元超音波の変遷
1986年にコンピュータによって画像を構築する3次元超音波1)が開発されたが,コンピュータの処理速度が不十分で1枚の画像を作るのに数分を要した.そのため,リアルタイム性を求めて,コンピュータを用いないで3次元像を作る拡散音響レンズ法2)やリアルタイム超音波ビームトレーシング法2)などの新しい方式の3次元超音波が開発され市場に出回るようになった.しかし,その後のコンピュータ処理速度の驚異的な高速化に伴い,現在ではコンピュータによって画像を構築する3次元超音波が主流となっている.
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