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Current Opinion
最新の3次元エコー
Forefront of 3-dimensional Echocardiography
竹内 正明
1
Masaaki Takeuchi
1
1産業医科大学第二内科
1Second Department of Internal Medicine, University of Occupational and Environmental Health, School of Medicine
pp.961-968
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102050
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3次元心エコーにおける最近1年間の全般的な話題
[1] はじめに
1990年代後半に登場したリアルタイム3次元心エコーは機器が高価な割に本体が大きく持ち運びはほぼ不可能であったこと,画質が2次元心エコーに比べ明らかに劣っていたことなどから広く普及するには至らなかった.しかし2000年代前半に小型かつ高画質の第二世代の3次元心エコーが登場し徐々に臨床へ浸透していった.2007年には経食道心エコーのプローブにマトリックスアレートランスジューサが装着された3次元経食道心エコーが登場し,僧帽弁を中心とする心臓血管外科手術の周術期評価に大きく役立っている.最近では3次元データから心筋のストレインを求めることができるようになり,プローブの軽量化とともにその発展はとどまるところを知らない.本稿では最近1年間の3次元心エコーをめぐる話題を概説し,特に最近新たに可能となった3Dスペックルトラッキング法の現状を論述する.
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