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Current Opinion
サルコイドーシス―成因とインターフェロン療法との関連を中心に
Sarcoidosis:The latest topics,especially focusing on the relationship between the etiology and interferon therapy
乾 直輝
1
Naoki Inui
1
1浜松医科大学呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Hamamatsu University School of Medicine
pp.519-523
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101265
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サルコイドーシスの成因をめぐる最近1年間の全般的な話題
サルコイドーシスは非乾酪性肉芽腫形成を特徴とする全身性疾患である.発症機序は不明であるが,遺伝的な疾患感受性のある宿主に何らかの環境外的因子が存在することでTh1系免疫反応が進み発症すると考えられている.本稿では,サルコイドーシスの成因とインターフェロン療法との関連を中心に論じる.
インターフェロン(interferon;IFN)は抗ウイルス作用,細胞増殖抑制作用や免疫システム調整作用を持つサイトカインである.大別して,多くの細胞から産生されるIFNα,βと,T細胞とNK細胞から産生され,より強い免疫調整作用を持つIFNγがある.IFN製剤は,悪性疾患の治療のほか,抗ウイルス作用を期待しB型およびC型肝炎の治療に広く用いられている.
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