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Bedside Teaching
頸動脈狭窄の手術適応と治療法の選択
Indication of Carotid Endarterectomy(CEA) and Carotid Artery Stenting(CAS) for Carotid Arterial Stenosis
宮本 明
1
Akira Miyamoto
1
1菊名記念病院心臓血管センター
1Cardiovascular Center, Kikuna Memorial Hospital
pp.513-517
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101264
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はじめに
頸部頸動脈狭窄(以下,頸動脈狭窄)は,脳塞栓および虚血性脳梗塞の原因として重要であり,高度狭窄例に対しては血行再建術が考慮される.血行再建術には外科的頸動脈内膜剝離術(carotid endarterectomy;CEA)とステントを用いた血管内治療(carotid artery stening;CAS)がある.CEAは1954年より開始された歴史ある治療法で,1990年以降の無作為試験によりその有効性が確認された.一方,CASは1994年に開始された新しい治療法である.歴史は短いが,急速なデバイスの発達により安全性,操作性が向上し,CEAに匹敵する治療効果が報告されている.本邦においても2008年4月より頸動脈用ステント,プリサイス®(Cordis社製)および末梢保護デバイス,アンギオガードTM XP(Cordis社製)が保険償還され,今後急速に普及すると思われる.
本稿では,頸動脈狭窄に対するCEA とCASの治療成績について述べ,両治療の位置付けについて言及したい.
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