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特集 肺高血圧症治療の現状と展望
心エコーによる肺高血圧と右心機能の評価
Echocardiographic Evaluation of Pulmonary Arterial Hypertension and Right Ventricular Function
岩瀬 正嗣
1
Masatsugu Iwase
1
1藤田保健衛生大学短期大学
1Department of Cardiology, Fujita Health University
pp.1011-1019
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101126
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心エコードプラ法は肺高血圧症における必須のスクリーニング検査であり,特に連続波ドプラ法による収縮期肺動脈圧推定は観血的な測定と良好に相関することがその理由とされている1).しかし,他の検査法と同様に個々の症例ではある程度の過大評価や過少評価がみられることもあり,観血的な肺動脈圧測定を一度は行ったうえで,両者の相関を確認することが必要なことも指摘されている2).なお,診断ばかりでなく,経過観察や治療効果の判定のための定期的な評価にも有用であり,高リスク患者では年1回の経過観察が必要とされている.さらに,心エコー法は肺動脈圧だけでなく,二次性のものでは基礎心疾患の状態,さらに肺高血圧患者の予後を規定する因子となる右室機能を知ることも重要であることが指摘されている2).
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