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特集 低線量CT検診の現状と展望
CT肺がん検診の有効性の検討
An Evaluation of the Efficacy of CT Screening for Lung Cancer
中山 富雄
1
Tomio Nakayama
1
1大阪府立成人病センター調査部疫学課
1Division of Epidemiology, Department of Cancer Control and Statistics, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Diseases
pp.465-468
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101029
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低線量CTを用いた肺がん検診は,わが国で1993年より「東京から肺がんをなくす会」において世界で初めて行われた1).従来の胸部X線検査では発見することができなかった微小腺がんを高い頻度で発見できることが報告され,またそのほとんどが切除可能であり,予後も極めて良好であることが明らかとされた2~4).この報告から,低線量CT肺がん検診は,肺がん対策の切り札として注目され,国内外で数多くの研究が行われ,また人間ドックを中心に国内で広く普及してきている.ここでは,疫学的な立場から低線量CT肺がん検診の有効性に関する評価について概説する.
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