書評
―新井達太 編―心臓弁膜症の外科(第3版)
川田 志明
1
1慶應義塾大学
pp.440
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101025
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新井達太先生の編集による『心臓弁膜症の外科』が4年ぶりに改訂された.1998年が初版であり,2003年の第2版の改訂に際しては,あと数年は改訂の必要がないものと考えられたようだが,埼玉県立循環器・呼吸器病センター総長の職を辞されてからも心臓外科関係の学会や研究会に精力的に出席されて内外の新知見を吸収されたことで,本書の改訂編集に取り組む決意をされたようである.
第3版の改訂の主なものは,一つの手術項目に複数の執筆者を迎え,異なる手術法を列記し読者諸氏が手術を組み合わせて自由に取捨選択できるように配慮された点である.このように全体で21人の新進の執筆者を加えて,弁膜症手術の新しい手術手技の各種を公平に紹介していることが大きな特徴といえる.
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