Japanese
English
特集 在宅呼吸管理をめぐって
在宅呼吸管理の歴史・疫学・予後
History, Prevalence and Prognosis of Home Oxygen Therapy and Home Mechanical Ventilation
陳 和夫
1
Kazuo Chin
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
1Department of Respiratory Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University
pp.831-838
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100844
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
在宅呼吸管理としては在宅(長期)酸素療法(home oxygen therapy;HOT,long term oxygen therapy;LTOT),在宅人工呼吸(home mechanical ventilation;HMV)が想起されやすいが,これら呼吸療法の前提としてあらかじめ酸素,人工呼吸療法以外に有効と考えられる治療(気管支拡張剤などの薬物,呼吸リハビリテーションなど)が行われている必要がある.HOTの予後に対する有効性を明確に示した米国,英国の研究はCOPD症例に関するものである.本邦では1985年よりHOT,1990年にはHMVの社会保険適用が認められ,現在,HOTは約12万人,HMVは約2万人において施行されていると考えられるが,HMVにおいてはマスクを使用した非侵襲的陽圧換気(noninvasivepositivepressure ventilation;NPPV)療法施行例が急増している.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.