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特集 肺疾患の最新画像診断
特発性間質性肺炎以外のびまん性肺疾患の画像診断
Imaging Diagnosis of Diffuse Lung Diseases other than IIP
酒井 文和
1
,
鎌田 憲子
1
,
阿部 克巳
1
,
牛見 尚志
1
,
田中 智香子
1
,
高木 康伸
1
,
伊藤 治彦
1
Fumikazu Sakai
1
,
Noriko Kamata
1
,
Katsumi Abe
1
,
Takashi Ushimi
1
,
Chikako Tanaka
1
,
Yasunobu Takagi
1
,
Haruhiko Ito
1
1都立駒込病院診療放射線科
1Department of Radiology, Komagome Hospital
pp.1003-1012
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100730
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はじめに
2002年のATS/ERS consensus reportで特発性間質性肺炎に含まれるびまん性肺疾患は,IPF/CFA(UIP),NSIP,DIP,RB-ILD,AIP,LIP,COPと分類不能の間質性肺炎であるが,本稿ではこれらに含まれないびまん性肺疾患の画像診断について触れる.ATS/ERSのconsensusu reprotで強調されている画像診断の役割は,ステロイド治療に反応しないIPF/CFA(UIP)とその他の特発性間質性肺炎に属する疾患やその他のびまん性肺疾患の鑑別にあるとされるが,画像の読影にあってはできるだけ多くの情報を引き出すようにつとめなければならないことは自明である.またATS/ERSのconsensus reprotは現時点における暫定的できわめて不十分な分類であり,つねにそのことをわきまえて診療に当たるべきである.これは,consensus reportでも強調されていることであるが,びまん性肺疾患の診断においてはclinico-radiologic-pathologic diagnosisが重要であり,臨床情報,画像診断,生検病理診断の三者を有機的に結びつけて診断することが必須である1).
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