びまん性肺疾患 病態に基づいた最新治療
びまん性肺疾患発症関連因子 特発性間質性肺炎とウイルス感染
杉山 幸比古
1
,
坂東 政司
1自治医科大学 呼吸器内科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
ヒトヘルペスウイルス4型
,
ウイルス性疾患
,
ヘパシウイルス
,
肺線維症
,
肺炎-間質性
Keyword:
Cytomegalovirus
,
Herpesvirus 4, Human
,
Pulmonary Fibrosis
,
Virus Diseases
,
Hepacivirus
,
Lung Diseases, Interstitial
pp.299-301
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007121182
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肺に線維化がびまん性に生じてくる間質性肺炎のうち、原因不明のものを特発性間質性肺炎(IIP)と呼んでいる。IIPのうち、もっとも重要で予後のわるい疾患が特発性肺線維症(IPF)である。古くからIIPの病因の一つとしてウイルスがあげられてきたが、本稿ではとくにこのうち、ヘルペスウイルス属(EBVなど)と肝炎ウイルスについて、その関わりをヒトおよび動物実験の成績を用いて述べる。EBVについてはさまざまな関与を報告する論文がある一方、陰性であるとの報告もある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007