Japanese
English
特集 心房細動治療の新展開
再発性発作性心房細動への新しい薬物療法の治療指針
Current Guidelines of Pharmacological Treatment in Recurrent Paroxysmal Atrial Fibrillation
堤 雅史
1
Masashi Tsutsumi
1
1佐久総合病院内科
1The Department of Inter-nal Medicine, Saku Center Hospital
pp.123-127
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100620
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
発作性心房細動は多くの場合,心拍数が100/分以上の頻拍でさらに脈不整を伴うため,非常に症状が強い.死を意識してしまうほどの恐ろしい症状は心房細動を経験した人でなければわからない.心拍出量が約20%減少するため心機能低下例,高齢者では急激に激しい心不全に至ることもある.さらに脳塞栓から寝たきり,死亡となる危険性が非常に高い.そのため合併症を抑え安全に効率よく治療を行うため,しっかりとした治療指針が必要である.
発作性心房細動は,その停止のために抗不整脈やcardioversionが必要となる持続性発作性心房細動と発生,自然停止を繰り返す再発性発作性心房細動に分類される.今回はAHAから発表されたガイドライン1)と,本邦で作成された心房細動治療ガイドライン2)を参考にして再発性発作性心房細動の薬物療法の治療指針について報告する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.