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特集 気管支鏡手技を用いた医療の最新動向
気管支腔内超音波断層法の現況
Up-to-date Endobronchial Ultrasonography
中村 好宏
1
,
遠藤 千顕
2
Yoshihiro Nakamura
1
,
Chiaki Endo
2
1青森県立中央病院呼吸器科
2東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
1Department of Pulmonary Disease, Aomori Prefectural Hospital
2Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University
pp.177-185
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100536
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はじめに
消化器・甲状腺・乳腺領域において,超音波検査は現在欠くことのできない検査として確固たる地位を獲得している.また,体表の超音波検査と内視鏡技術の融合で超音波内視鏡が開発された.消化器領域における超音波内視鏡は1980年に開発され,現在では腫瘍の深達度診断において欠くことのできない検査となってきた.
呼吸器領域では,1992年にHurterらにより初めて気管支鏡下にラジアル走査型超音波プローブを用い気管支内外病変を観察したことが報告された1).その後プローブの細径化が進み,気管支鏡の鉗子チャンネルに挿入可能な超音波プローブが開発され飛躍的に普及してきた.今では気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography;EBUS)は気管支鏡医にとって診断・治療の不可欠なアイテムのひとつとなってきた.現在も様々な方向性をもって開発は進行中である.今回は,EBUSに関する概説と最新の知見や研究成果について解説を行う.
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