産科MEの基礎と実際・4
超音波断層法・その1
室岡 一
1
1日本医科大学産婦人科
pp.248-253
発行日 1977年4月25日
Published Date 1977/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205195
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§1 超音波断層装置の取扱い方
超音波を生体に入射させて,その面における断面像を得る方法で,超音波断層像(超音波トモグラフ)という。図1はその装置で,この側に患者をベッド上に安静に仰臥せしめる。この場合,患者には膀胱内に滅菌食塩水250ml注入しておくか,2時間前,コップ1杯水をのませておく必要がある(full bladder)。
検査したい部分の皮膚上にエコーゼリー(またはヒビテンクリーム)を厚く塗る。これは流出するから,周囲の衣類にはガーゼをおいておく。探触子が皮膚上を滑かに走る(scan)ように,アームを動かせる範囲を上下,左右調節しておく。皮膚上を探触子が走査してゆくと,観測用テレビモニタに生体断面像が画像される。これを写真撮影する。
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