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装置と方法
携帯型呼気ガス分析器の人工肺による基礎的精度検定と据置型呼気ガス分析器との比較
The Validity of Portable Expired Gas Analyzer and its Compatibility with a Reference Analyzer
田嶋 明彦
1
,
伊東 春樹
2
Akihiko Tajima
1
,
Haruki Itoh
2
1心臓血管研究所
2財団法人日本心臓血圧研究振興会榊原記念クリニック
1The Cardiovascular Institute
2Department of Cardiology, Sakakibara Heart Institute
pp.657-662
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100412
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現在,一般的に行われている呼気ガス計測は据置型装置を用いた検査が主流であり,測定条件は物理的に極めて制約された状態で行われている.一方,近年開発された携帯用の呼気ガス分析器は小型軽量にしたため,これまで計測できなかった屋外での運動や各種の労作,訓練時の計測を行うことができ,利便性に優れている.また,データをメモリ上に記憶して後で解析するだけでなく,テレメータ方式の採用により,被験者の可動範囲を大幅に広げることが可能になった機種が開発された.この機種は,生体信号をワイヤレス送信するため,リアルタイムでのデータ確認ができるためより多くの情報を得ることができる.しかし,一般に携帯型呼気ガス分析装置は,軽量・小型にする一方,使用するセンサに制限があるため据置型と比較すると精度が悪いという欠点があった.
今回,breath-by-breath方式で計測可能な携帯用呼気ガス分析器が開発されたことにより,据置型と同様な精度を実現することができるようになった.そこで今回,携帯型呼気ガス分析器の精度を確認するために人工肺での校正を行い,さらに据置型呼気ガス分析器との比較検定を行った.
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