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                                Current Opinion 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    ウイルス感染症
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Viral Infection
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                平松 和史
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                門田 淳一
                                            
                                            2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Kazufumi Hiramatsu
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Jun-ichi Kadota
                                            
                                            2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1大分大学医学部附属病院検査部
                
                
                  2大分大学医学部感染分子病態制御講座
                
                
                
                
                
                  1Clinical Laboratory Center,O ita University Hospital
                
                
                  2Department of Infectious Diseases, Oita University Faculty of Medicine
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.645-649
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2006年6月1日
                  Published Date 2006/6/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100410
                
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- 参考文献 Reference
ウイルス感染症をめぐる最近1年間の話題
近年の交通手段の急速な発達,地球温暖化,森林開発といった様々な,われわれ人類が作り出した社会環境への影響は,ウエストナイルウイルス,デングウイルスなど種々のウイルス感染症拡大の原因となっている.特にこの数年は,呼吸器関連ウイルス感染症の大きな問題が相次いで起こり,地球規模での課題となっている.2002年から2003年にかけて重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界的規模での大流行が発生し,世界中を震撼させたことは記憶に新しい.結局,SARSは約8,000名の感染症患者と800名近い死亡者を出し,2003年7月にWHOはその終息宣言を行った.その後,実験室内感染と思われる事例が報告されているが,市中での感染事例は報告されていない.
高病原性鳥インフルエンザウイルスによる家禽類への被害は世界中に拡がり,各地で大きな社会問題となっている.さらに人への感染例も発生している.今後このウイルスがヒト-ヒト感染の容易な新型ウイルスへと変化した場合,1918年に大流行し多数の犠牲者を出したスペイン風邪の二の舞になる恐れがあり,各国政府ともその対応・対策に苦慮しているのが現状である.

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