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特集 低侵襲心臓外科手術
心内操作を伴う標準的な低侵襲心臓手術
Standard Minimally Invasive Cardiac Surgery using Cardiopulmonary Bypass
宮本 裕治
1
Yuji Miyamoto
1
1大阪大学大学院医学系研究科臓器制御外科
1Department of Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine
pp.251-256
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100266
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はじめに
近年,患者にとって利点の多い手術法として低侵襲心臓手術(minimally invasive cardiac surgery:MICS)が注目され,徐々に普及しつつある.MICSで行われる手術手技は一般的に心臓外科領域で行われている手術手技であるが,小さな手術創から手術操作を行うために様々な工夫と特殊な技術の修得が必要である.安全に手術が行えるための術野の確保,MICS用に開発された器具の操作,MICSのための体外循環の工夫,内視鏡手術の応用などがその主なものである.
本特集では,MICSのなかでも最先端の範疇に入るポートアクセスやロボットによる心臓手術は別稿に記載されるので,ここではいわゆる「標準的な低侵襲心臓手術:standard MICS」について述べる.
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