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連載 プライマリ・ケアのための呼吸・循環器診療(10)
呼吸機能検査―日常診療で簡単に行えるスパイロメトリー,フローボリューム曲線
Diagnostic Approach for Cardiovascular and Respiratory Diseases in Primary Care(10)-Pulmonary Function Test
相澤 久道
1
Hisamichi Aizawa
1
1久留米大学医学部呼吸器・神経・膠原病内科
1Division of Respirology, Neurology and Rheumatology, Department of Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.97-104
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100227
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1.はじめに
全ての疾患は,形態の異常と機能の異常で評価される.呼吸器疾患もその例外ではない.しかし,呼吸機能検査では最も簡単で基本的なスパイロメトリーでさえ十分には行われていない.循環器疾患の診療に血圧や心電図を測定しない医療機関はないが,何故か呼吸器疾患診療ではそれがまかり通っている.そのために様々な問題が存在しているし,プライマリ・ケアで診療できるにもかかわらず専門医に紹介されているケースもあるであろう.呼吸機能検査には多くのものがあるが,日常診療で最も必要なものはスパイロメトリーであり,今回はスパイロメトリーが何故呼吸器診療に必要なのか,そして日常診療における実用的な測定法と評価法について述べたい.
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