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特集 糖尿病と心疾患
糖尿病患者における心血管疾患の検査と画像診断
Cardiovascular Imaging in Diabetic Patients
玉木 長良
1
,
多田村 栄二
2
Nagara Tamaki
1
,
Eiji Tatamura
2
1北海道大学大学院医学研究科病態情報学講座核医学
2京都大学大学院医学研究科放射線医学講座核医学画像診断学
pp.243-251
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100032
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糖尿病では動脈硬化が進行しやすく,冠動脈や大血管などの動脈硬化病変を合併する頻度も高い.したがって,動脈硬化の重症度を評価し,高リスク患者への非侵襲的な画像診断が求められている.なかでも動脈硬化によってもたらされる冠動脈狭窄はその後生命予後を左右すると考えられる心筋梗塞を生じるリスクが高い.したがって,糖尿病患者には虚血性心疾患の早期診断・評価が求められる.
ガンマ線を放出する核種(放射性同位元素)で標識された放射性医薬品を用いる核医学検査法は,心筋血流分布をはじめ様々な生理的・生化学的情報を映像化する手法として虚血性心疾患の診断評価に利用されてきた1).他方,血管画像としては造影剤を用いた血管造影検査が一般的であったが,最近ではCTやMRIの急速な実用化が進み,非侵襲的に血管画像が得られるようになってきた.
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