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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
分類・定義
食道
日本食道学会拡大内視鏡分類(Barrett食道腺癌)
The Japan Esophageal Society's magnifying endoscopic classification system for superficial Barrett's esophagus-related neoplasms
郷田 憲一
1
,
小山 恒男
2
1獨協医科大学病院消化器内視鏡センター
2佐久医療センター内視鏡内科
pp.678-679
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202853
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欧米諸国において急増しているBarrett食道腺癌は,本邦において依然まれであるものの,逆流性食道炎とBarrett食道の罹患率増加に伴い漸増傾向にある.SSBE(short segment Barrett's esophagus)が圧倒的に多い本邦において,Barrett食道腺癌は解剖学的に複雑な食道胃接合部に好発する.さらに慢性炎症を背景に発生するため,内視鏡診断の難易度が高い.よって,的確に早期発見できる内視鏡診断学の構築が望まれている.
通常観察のみでは検出が困難なBarrett食道“表在”腺癌の拾い上げに有用なテクニックとして,NBI(narrow band imaging)をはじめとする画像強調法を併用した拡大内視鏡観察がある.そこで,本邦の内視鏡医が理解しやすく,簡素で実臨床に即した拡大内視鏡分類作成の機運が高まり,2018年に日本食道学会(the Japan Esophageal Society ; JES)からBarrett食道・表在腺癌に対する拡大内視鏡分類(JES-BE分類)が提案された1)2).
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