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編集後記
斉藤 裕輔
1
1市立旭川病院消化器病センター
pp.1605
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202607
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炎症性腸疾患は疾患の種類が多岐にわたるため,鑑別診断が重要である.本特集号は,炎症性腸疾患において出現する画像所見を中心とした鑑別診断の進め方を提示するとともに,最近ではほとんど行われなくなったX線造影検査の有用性も再確認することを目的に企画された.
序説でも述べたが,本特集号は通常の炎症性腸疾患の教科書の流れである,○○疾患の画像所見は□□である,という展開ではなく,“検査で□□の所見が発見されたが,そのときにまず考えるべき疾患は○○であり,さらに詳細に観察すると△△や▽▽などの鑑別疾患を考慮すべきである.これらの鑑別をより正確に行うためには◇◇などのさらなる検査が必要である”という実際の臨床の流れを意識して構成した.
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