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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
大腸
治療
大腸憩室出血の部位同定と内視鏡的止血法(EBL)
Endoscopic Diagnosis for Colonic Diverticular Bleeding and Endoscopic Band Ligation
鴫田 賢次郎
1
,
青山 大輝
2
1広島市立安佐市民病院内視鏡内科
2広島市立安佐市民病院消化器内科
pp.784-785
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202458
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大腸憩室出血の部位同定
大腸憩室出血の内視鏡診断には,SRH(stigmata of recent hemorrhage)を捉えることが必要である(Fig.1).SRHとは活動性出血,非出血性露出血管,除去によって活動性出血もしくは露出血管を伴う凝血塊付着などの所見を指す.憩室出血は間欠的な動脈出血を来すという疾患特性から,特に自然止血後に膨大な数の憩室の中から責任憩室を見つけ出すのは容易ではない.SRH同定率を上げるためには,内視鏡検査を行うタイミングや検査時の工夫,経口洗浄剤による前処置,造影CT併用など個々のケースに見合った選択をする必要がある.
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