Japanese
English
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
大腸
治療
ESD(IT-nano)
ESD for Colorectal LST Using IT
斎藤 豊
1
,
高丸 博之
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
pp.760-761
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202446
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
手技の方法とそのコツ:ITナノ円盤なし
1.適応
大腸ESD(endoscopic submucosal dissection)は,先進医療制度から保険収載を経て日本全国で施行する施設・内視鏡医が急速に増加している1).
当院では以前から,拡大観察でV型(invasive pattern)pitを呈さない大腸腫瘍のうち,通常,内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)で一括切除困難な,20mm超の非顆粒型側方発育型腫瘍(LST-NG)および顆粒型LSTのうち,30mm超の結節混合型(LST-G mixed type)ならびに30mm超のIsをESDの適応とし,20mm未満の腫瘍や,30mm未満のLST-Gに対しては外来EMRで基本的に対応している.再度,入院してESDをすることは,時間的にも経済的にも患者負担となると考えるからである.特に1cm以下の直腸NET(neuroendocrine tumor)に対しては外来ESMR-L(endoscopic submucosal resection with a ligation device)あるいはEMR-C(endoscopic mucosal resection with a cap-fitted panendoscope)で対応している.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.