特集 外科手術器具の理論と使用法
Ⅷ.その他の手術器具・材料
止血クリップの種類と使用法
小林 宏寿
1
,
横須賀 哲哉
1
,
野口 典男
1
,
川上 雅代
1
,
太田 俊介
1
,
増田 大機
1
,
石沢 遼太
1
,
北村 圭
1
,
山下 大和
1
1東京都立広尾病院外科
キーワード:
外科
,
止血クリップ
Keyword:
外科
,
止血クリップ
pp.1316-1320
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1316
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外科手術においては,血管を結紮・切離することが重要な操作の一つである.しかしながら,結紮という操作は手術中に時間を消費する作業であり,手術時間短縮の観点より止血クリップが使用されることがある.また,現在広く行われるようになった低侵襲手術,すなわち胸腔鏡下手術や腹腔鏡下手術では5~12mm程度の小さなトロカールを通して手術操作を行うため,通常の結紮操作は困難であり,止血クリップを使用する場面が多くなる.
本稿では,外科手術で使用される止血クリップの種類と使用法について概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2017