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編集後記
小山 恒男
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1佐久医療センター内視鏡内科
pp.347
発行日 2020年3月25日
Published Date 2020/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201985
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本号は55巻3号である.本誌が発刊された当初は胃潰瘍,胃癌の話題が多く,誌名も「胃と腸」と“腸”という字が小さかった.しかし,次第に炎症性腸疾患や大腸癌の企画が取り上げられ,“腸”の活字も大きくなり「胃と腸」誌になった.一方,食道はいまだに誌名に反映されていないが,本誌は食道疾患の診断と治療の進化に貢献してきた.
過去の企画を振り返ってみたが,食道良性腫瘍の企画は意外に少なく,2008年に43巻3号として「まれな食道良性腫瘍および腫瘍様病変」が企画されていた.このときは吉田操が序説を,幕内博康が「まれな食道良性腫瘍および腫瘍様病変の分類と頻度」として主題論文を報告した.あれから12年が経過し,内視鏡画像は大きく進歩した.また,H. pylori感染率の低下,肥満の増加などの影響から,上部消化管の疾患体系は大きく変化した.また,HRM(high resolution manometry)の開発,普及に伴い,食道運動機能障害の研究が大きく進んだ.そこで,今回は新井,竹内とともに「いま知っておきたい食道良性疾患」という企画を行った.執筆者は吉田,幕内らから薫陶を受けた,当時の若者(?)たちである.
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