Japanese
English
今月の主題 知っておきたいまれな大腸悪性腫瘍
主題症例
大腸印環細胞癌
Signet-Ring Cell Carcinoma of the Colon
冨野 泰弘
1
,
奥田 圭二
2
,
入口 陽介
1
,
小田 丈二
1
,
水谷 勝
1
,
高柳 聡
1
,
山里 哲郎
1
,
藤田 直哉
1
,
清水 孝悦
1
,
斎藤 聡
3
,
畑田 康政
3
,
鵜沼 清仁
2
,
田中 靖
2
,
飯原 久仁子
4
,
山村 彰彦
5
Yasuhiro Tomino
1
1東京都がん検診センター消化器内科
2東京山手メディカルセンター放射線科
3東京山手メディカルセンター消化器内科
4東京山手メディカルセンター病理診断科
5東京都がん検診センター検査科
キーワード:
大腸印環細胞癌
,
びまん浸潤型
,
脈管侵襲
,
リンパ管侵襲
Keyword:
大腸印環細胞癌
,
びまん浸潤型
,
脈管侵襲
,
リンパ管侵襲
pp.331-335
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200573
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疫学
一般的に大腸癌の多くは高分化・中分化腺癌で,限局性の発育形態を呈している.これに対して,その他の組織型の占める割合は本邦では1.9〜7.0%1)と少なく,なかでも大腸印環細胞癌は,0.2%〜1.2%2)とさらに低率である.男女比に有意差はなく,占居部位に関して右側結腸に多いとする報告もあるが,統一した見解は得られていない.また,他の組織型に比べて若年発症であることが特徴的とされている.
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