特集 図説 胃と腸用語集2012
疾患〔腸〕
CMSEP(colonic muco-submucosal elongated polyp)
大津 健聖
1
,
松井 敏幸
1
1福岡大学筑紫病院消化器内科
pp.764
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113344
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1992年に眞武らは組織学的に分類困難な長い茎を有した大腸ポリープの4例を報告した.1994年眞武ら1)はその特徴と病理組織学的所見を呈するこれらのポリープをCMSEP(colonic muco-submucosal elongated polyp)と呼称することを提唱し,今日一つの確立した概念として定着している.
X線,内視鏡的特徴としては,肉眼的に表面は正常粘膜で覆われる長い有茎性のポリープで,表面には脳回転様ひだや発赤を伴うことが多い(Fig. 1, 2).組織学的には異型や炎症のない正常粘膜に覆われ,粘膜下層は静脈とリンパ管の拡張を伴い,浮腫状の疎性結合織から成り,正常の筋層は認めないものとされている(Fig. 3).
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