特集 図説 胃と腸用語集2012
検査法・手技
endocytoscopy
井上 晴洋
1
,
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
エンドサイト
,
CM二重染色
,
超・拡大内視鏡
Keyword:
エンドサイト
,
CM二重染色
,
超・拡大内視鏡
pp.660
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113262
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生体内で直接,細胞観察を行いたいとの観点から,超・拡大内視鏡の開発が進んでいる.超・拡大内視鏡には主に2系統あり1),1つは「共焦点レーザー顕微鏡」2)3),もう1つが「接触型内視鏡系」である.endocytoscopyは,接触型内視鏡系に属する.
接触型内視鏡系での細胞観察は1980年のHamou4)の婦人科領域での試みに始まる.1982年にTadaら5)は光学レンズ系の倍率をおよそ170倍まで上げ,大腸粘膜の観察を試みた.近年,大植が,Karl-Storz社製の硬性鏡を用いて,大腸癌の観察を行い,再び「接触型内視鏡」を再評価させた(大植,第37回日本癌治療学会総会,1999).さらに熊谷も,外科切除標本における食道扁平上皮細胞の観察を報告している(熊谷,第57回日本食道学会学術集会,2003).しかし消化管上皮の生体内での観察を行うためには,軟性鏡としての超・拡大内視鏡が必要であった.そこで大植,熊谷,筆者らの共同提案とオリンパスとの産学共同研究で開発されたのがプローブ型endocytoscopyである6)~8).その後,スコープとの一体型endocytoscopyが開発された9).現在は,一眼レフの一体型が作製されている.
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