Coffee Break
日本医学界初の叙勲―チリ共和国政府から4氏
白壁 彦夫
1
1早期胃がん検診協会
pp.26
発行日 1991年1月25日
Published Date 1991/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113175
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昨年,筑波大学基礎医学系病理の中村恭一教授,国立病院九州がんセンター放射線科の清成秀康部長,新潟大学医学部第1病理の渡辺英伸教授,それに都立駒込病院病理科・小池盛雄部長の4氏は,チリ共和国政府から消化器癌早期診断の指導教育の功績に対して“ベルナルド・オーヒギンズ勲章(Bernardo O'Higgins)”の叙勲を受けた(写真).チリ共和国には,このベルナルド・オーヒギンズ勲章と南十字星勲章の二つの勲章があるが,学術文化部門で貢献したものについてはベルナルド・オーヒギンズ勲章である.“ベルナルド・オーヒギンズ”はチリ国の“建国の父”と言われた人で,この叙勲は高く評価したい.
チリ国保健省は日本の国際技術協力事業団(JICA)の後援により,毎年1回,サンチャゴ市にある保健省パウラ・ハラケマダ病院・胃癌診断センター(センター長はチリ大学医学部内科ペドロ・ヨレンス教授)で国際消化器病研修会(Curso Internacionalo de Avances en Gastroenterologia)を行っているが,4氏は研修会の講師として長年にわたって参加し,貢献してきたものである.その研修会には中南米諸国から多数の参加者があり,平成2年3月に行われた研修会には,参加者総数は約500余名にも達したということで
ある.
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