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書評「Practical Fiberoptic Esophagoscopy」
遠藤 光夫
1
1東京医科歯科大学
pp.1036
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113002
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食道癌の早期診断に内視鏡検査が不可欠であることは言うまでもない.しかし,粘膜癌,特に上皮内癌の診断や微小癌の診断が,ただファイバースコープを挿入したからといって,無条件で探知できるものでもなし,多少の熟練も必要であるし,観察上のコツも必要になってくる.
本書は食道ファイバースコープ検査の実際について,要領よく簡潔にしかも読みやすくまとめてある.したがって内視鏡検査の教科書というより,いつでも必要によりパラパラと頁を開いて拾い読みできるというハンドブック的気やすさを持てるものである.これは1つに著者らの実力によるもので,著者らは,現在のこの分野では第1人者であり,しかも現役のバリバリであって,その豊富な自分の経験で書かれたものであるからであろう.
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