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編集後記
渡辺 英伸
pp.360
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112706
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本号は“直腸・肛門部病変の新しい診かた”として企画された.“新しい診かた”がどの論文にどれだけ盛り込まれているかは読者の判断に任せたい.
直腸・肛門部病変の知識は消化器医に欠くべからざるものとなっていることは確かである.身近な疾患であり,全身疾患の一指標ともなりうる疾患であるにもかかわらず,場所的制約のため一般に関心が十分払われていなかったことは事実であろう.このため“見ざるため”の“知らざるため”の誤診が多くあった可能性はある.直腸・肛門部病変の既知の世界的知識・常識を知ることは確かに大切である.このことが新しいもの,新しいことを見出す糸口になるからである.
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