短報
内視鏡データ記録装置の開発
多田 正大
1
,
宮岡 孝幸
2
1京都府立医大第3内科学教室
2京都府立医大公衆衛生学教室
pp.1217
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112312
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今日の消化器病学の進歩の1つの要因として,内視鏡器械の開発・普及が重要な役割りを果していることはいうまでもない.ことにglassfiberの内視鏡への導人によって,全消化管の内視鏡観察と直視下生検が可能となっており,硬性鏡やカメラの旧時代では想像も及ばない発展ぶりである.
しかし内視鏡器械の進歩の中にあって,撮影フィルムのデータの整理のための開発は必ずしも十分であるとはいえない.ことに内視鏡観察対象が比較的部位のorientationのつけやすい胃や十二指腸球部のみならず,管状になって部位的特徴に乏しい食道,小腸,大腸へと拡がるにつれて,検査後のフィルムの読影の際,撮影部位が不明で支障をきたすことはたびたび経験される.
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