短報
PSテスト用ゾンデの改良―迅速挿管のために
納 利一
1
,
島田 紘一
1
,
山口 淳正
1
,
渋江 正
1
,
勝倉 幸雄
2
1鹿児島大学医学部第2内科
2鹿児島市医師会成人病センター
pp.503
発行日 1974年4月25日
Published Date 1974/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111802
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十二指腸・膵・胆道系疾患への関心が高まるにつれ,十二指腸ゾンデを使用する機会が多くなってきた.そこで,十二指腸ゾンデを迅速にまた確実に挿入することが強く望まれるようになり,種々の工夫がなされている.特に低緊張性十二指腸造影用ゾンデにガイドワイヤーを応用した迅速挿入法に関する報告は多く,柿崎ら1)により本誌にも紹介された.しかし,PSテスト用ゾンデにガイドワイヤーを応用した報告にはまだ接していない.
十二指腸用ゾンデと胃用ゾンデの二重管になっているPSテスト用ゾンデにも当然ガイドワイヤーの応用が考えられていたが,十二指腸液を可及的純粋に採取する必要があるために,十二指腸用ゾンデにはガイドワイヤーを挿入しない方が良い点とゾンデの横穴からガイドワイヤーの先端が飛び出すことがある点などが問題であった.
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