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はじめに
SchallsondenaudiometrieはZöllnerの発表以来既に13年になるが,一部の追試者からは本検査法の有用性が強調されているにも拘らず,大方の見解はその信頼性に関する難点とその操作の繁雑さのために,ideaとしての優秀性を認められながらも実用価値の少ないものとして余り普及をみていない現状のように思われる。しかし私達は測定方法に改良を加えて或る程度恒常性のあるデーターが得られ,又これまでのものより少しでも容易に検査することができるならば本法の着想を生かした実用性のあるものになり得ると考え,その意味で検討を行ってきた。
従来のSchallsondenaudiometrieを施行してみて測定技術上の欠点と思われる事項をあげてみると,1)ゾンデの先端を槌骨柄,短突起,鼓膜等に当てる場合にはっきりした手がかりがないために滑脱して位置がずれ易く,2)更には先端が当っているか否か判然としない場合があり,当っている積りではずれていることがあり,3)術者の手や患者の微細な動きのために圧抵圧が変化し易い,4)圧抵中にかなりの疼痛がある,等をあげることができ,これらのために検査結果がかなりバラツキ,従つて信頼性に乏しいという結果になるわけである。
In acoustic probe audiometry one end of the nylon probe which is used for this test is constructed with a dent so that it may easily adapt itself to the short process of maleus. Compared to other similar probes improvised or constructed of piano wires or silver wires the nylon probe proved to be advantageous.
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