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書評「腹部MRIの読み方」
打田 日出夫
1
1奈良県立医科大学
pp.1202
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111483
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近年,MRIの進歩と普及は目覚ましく,腹部領域においても,MRIは不可欠な診断法となりつつあり,腹部MRIの専門書の発刊が待ち望まれていた.本書は世のニーズに応えたものであり,上梓を達成された河野敦氏に,心からお喜びと敬意を表したい.
腹部には多くの臓器と疾患が存在し,これらを見逃すことなく正確に診断を進めていくには,横断像に加えて冠状断と矢状断像により腹部全域を同時に描出できるMRIは,今後ますます威力を発揮するであろう.一方,腹部MRIの診断に当たっては,CTよりも更に一定以上のレベルですべての臓器と腔を診断できる能力が要求される.
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