研究会紹介
茨城県胃疾患研究会
谷口 恒郎
1
1谷口胃腸科・外科病院
pp.406
発行日 1969年3月25日
Published Date 1969/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110993
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茨城県において消化器病の同好会を作ったらどうかとの話は,昭和40年の暮頃から前消化器病学会理事長の川島震一博士および胃腸病院の日野貞雄博士から小生宛に催促を受けていたが,当時は昭和36年9月より再発足し隔月ごとに開催されている茨城外科集談会が盛会に運営されており,毎回その道のエキスパートに特別講演をお願いし,これ迄に,牧野惟義,小平正,黒川利雄,間島進,赤倉一郎,桂重次,武藤完雄,槇哲夫,堺哲郎,綿貫重雄,佐藤博,中山恒明らの諸教授によるそれぞれの新知見に接することが出来ていた.又,谷口,加藤による胃カメラ反転法も昭和37年5月の同会席上での発表により,その誕生をみている.この様な状勢から,消化器病同好会の独立発足が切実な形とならず,のびのびになっていたが,昭和40年7月には白壁彦夫教授の「早期胃癌の診断をめぐって」の講演を拝聴し,消化器病同好会誕生の機運は次第に熟し,世界消化器病学会の東京開催に関連して,漸く昭和41年12月に国立癌センターの崎田隆夫博士をお迎えして「早期胃癌の内視鏡診断」を第一声として発足したものである.
第2回は再び外科集談会と合同して開かれ県内各施設より「早期胃癌並にその類似症例」をもちよってシンポジュームを行ない,特別講演として,佐野最造博士より「早期胃癌の臨床病理について」をおうかがいしている.
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