症例
胃梅毒の1症例
西浦 孝彦
1
,
田辺 治之
1
1大阪医科大学外科学教室第1講座
pp.773-775
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110821
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症例:35歳,炊事婦
主訴:心窩部痛
現病歴:約5年前食後2~3時間して心窩部に鈍痛があり,食事を摂取すると軽快した.
約1年間の内科的治療によって4年間は愁訴がなかった.
約5カ月前,食事に関係なく終日心窩部の鈍痛と嘔気を伴う嘔吐が毎日2~3回あり,内科的治療で一時軽快していたが,4カ月前から再発し,1年前に比し体重約6kg減少した.食欲良好.便通:3日に1行.月経;不規則.2児あり,いずれも健康.早産・流産なし.本院内科に入院し,レ線検査及び胃カメラ所見から早期胃癌と診断され,外科に転科した.
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