今月の主題 前癌病変としての胃潰瘍とポリープの意義
ポリープの部
ポリープ,ポリープ癌とポリポイド癌の形態発生とその頻度
菅野 晴夫
1
,
中村 恭一
1
,
高木 国夫
2
1癌研究所病理部
2癌研究所付属病院外科
pp.729-735
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110815
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Ⅰ.はしがき
胃のポリープの癌化率は高いものとされており,最高66.8%に及ぶ報告がある.かかる高率癌化が真とすれば臨床の実際面に於ても,基礎的発癌過程の研究に於ても,誠に重要な意義を持つことになる.
更に近年注目されている花壇状癌(Ⅱa)や異型上皮とポリープ,ポリープ癌,ポリポイド癌など隆起性病変と呼ばれている疾患の相互関係など検討されるべきものは多い.
本報告はポリープの癌化率と共に此等一連の疾患の相互関係を述べようとするものである.
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