今月の主題 早期胃癌研究の焦点
症例
表面型早期胃癌症例
平塚 秀雄
1
,
長谷川 充輝
1
,
上砂 紀
1
,
黒田 澄
1
,
竹本 忠良
2
,
吉井 隆博
3
1平塚外科胃腸科病院
2東京女子医科大学消化器病センター
3日本医科大学病理
pp.49-54
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110597
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Ⅰ.緒言
今日では胃の診断学を勉強している第一線の病院で,早期胃癌のよい症例を何例かもっていないと恥かしくて,とても一生懸命診断していますといえないようになってしまった.また「胃と腸」のように,貴重な紙面を第一線の病院にも開放してくれると,たいへんはげみになるし,載せられたX線写真とか内視鏡写真で,その病院の診断レベルはたちまち判定されるようになった時世でもある.
われわれの病院ではファイバースコープ検査を中軸とし胃カメラ,胃生検,細胞診とできるだけ診断学の急速な進歩に遅れないようにつとめているつもりであるが,相当いろいろな検査を行なった早期胃癌の1症例を報告する.
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