今月の主題 早期胃癌研究の焦点
症例
微細なⅡc型およびⅡb型重複早期胃癌例
池田 保明
1
,
梶山 忠彦
1
,
中村 功
1
,
早川 滉
1
,
神崎 清
1
,
二ツ木 浩一
1
,
山口 洋一
1
,
伯野 徹
1
,
森 厳
1
,
松永 慶郎
2
1長崎大学医学部筬島内科
2長崎大学中検病理部
pp.33-37
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110593
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Ⅰ.まえがき
X線,内視鏡,細胞診および生検の進歩により,早期胃癌の発見が飛躍的に増加し,微細早期胃癌の報告も次第に数を増している.しかるに病変が微細であればあるほど診断が困難になり,たとえ存在診断をなしえても,質的診断はさらに困難を伴い,偶然の要素が含まれることが多い.本症例も,微細Ⅱc型早期胃癌として手術し,術後の組織検索によって,さらに微細なⅡb型早期胃癌の重複をみた症例である.
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