今月の主題 早期胃癌研究の焦点
症例
Ⅱa+Ⅱc型早期胃癌例
小田 正幸
1
,
小野 儀太郎
1
,
児島 俊也
1
,
奥秋 仁
1
,
輿 仁一郎
1
,
小林 隆治
1
,
中島 国昭
1
,
小板橋 和治
1
,
柏原 一隆
1
,
丸山 雄造
2
,
相沢 正樹
3
1信州大学医学部小田内科
2信州大学中央検査部病理
3松本市相沢病院
pp.27-31
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110592
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症例
症例1 41歳 男子 会社員
主訴:上腹部痛
家族歴,既往歴ともに特記すべきことなし.
現病歴:約2年ほど前より時々心窩部痛あり売薬を服用していたが最近になり空腹時心窩部痛が強くなり市内相沢病院に入院.食欲良好,体重減少なく便通正常.
現症:体格中等,栄養良好,脈拍に異常なく,黄疸,貧血なし.胸部では心,肺に著変なく腹部では心窩部に限局性の圧痛を認める.肝,脾,腎をふれない.
諸検査成績:血色素量は103%,赤血球数は450×104,白血球数は6100で百分率に著変を認めない.尿屎ともに異常なし.肝機能検査では血清蛋白量6.6gr/dl,A/G1.06,Al51.5%,Glはα15.7%,β10%,γ22.8%,GOT21,GPT16単位,TTT2.2,ZTT9.3単位であった.
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