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編集後記
白壁 彦夫
pp.1359
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110502
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慢性胃炎!京都の苔寺に入るとき,村上先生が,この庭は慢性胃炎みたいだといわれたことがある.今月は有難い月である.昔,われわれが,病理は素人ながら,手さぐりで半年もかかって一論文をよみ,判ったようなわからないような気持ちで過ぎてきたことを平福先生が明快に説明して下さった.和田,三好両先生は病態面からメスを入れて下さった.診断面では,青山先生が会心の筆を走らせ,ちゃんと中村先生が裏付けをして下さった.最後に,名司会者岸川先生が該博なところをあくまでおかくしになって,きれいに司会してしめくくって下さった.当代一流の各出席者も,これまた,事の真相をよく伝えて下さった.慢性胃炎にかんしては,まさにサービス過剰の感がある.症例も掲げられているⅡa型(柚木ほか)はいま,症例数が全国で平均せず話題になっているものであり,Ⅲ+Ⅱc型(城所ほか)も進行癌とどこで区別するかという点で,今井環先生が診断法を外国に説明なさるのに困惑なさっている(村上談話)話題のものである.亀谷先生は日本内視鏡学会では草分けの1人で,論文も格調高い.小田先生のZ-E syndromeをよむにつけ,今後,さがすコツや外科との協同作業をうまくやっていかなくてはと痛感する.
さて,本誌の世界的レベルを考えてみよう.アフリカの東海岸,インド洋に面したケニヤと比べてみよう.
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