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書評「専門医に聞く大腸疾患の検査と診断の進め方」
丸山 雅一
1
1癌研究会付属病院
pp.774
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110343
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本書の土台となったのは1982年1月から,1年間にわたって「胃と腸」誌に掲載された座談会形式の入門講座である.市川の序文にあるように,当時活字になったのは全体の30%であり,今回初めて残りの70%も合わせて本書に収録されている.見方を変えれば,割愛された70%のために本書が生まれたとも言える.
雑誌の内容,特に座談会などのそれには“ヤラセ”の要素が少なからずあるのは当然のことである.にもかかわらず,当時,筆者はどの論吏よりもこの入門講座を密かに読み返した記憶がある.その1つの理由は,話のなかに筆者の名前がときたま引用されることだったが,それよりも大きな理由は,大腸疾患の診断と治療を生業とする者にとってこの企画がたいそう気になる存在であったというのが本音である.
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