学会印象記
第32回日本消化器内視鏡学会総会
丸山 正隆
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.105-106
発行日 1987年1月25日
Published Date 1987/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111960
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国立がんセンター内科,小黒八七郎先生の会長のもとに10月13日から15日の3日間にわたって,東京の日本都市センターを中心に開催された,小黒先生は直後に国際レーザー医学会の会長も控えて,大変御多忙な時期であられたはずであるが,5つのビルに分散した8会場にもわたるプログラムを,何らの滞りもなく終えられた手際はさすがと感服せざるを得なかった.今回は特別講演2題,教育講演4題,3つのシンポジウム,3つのワークショップ,各1つずつのパネルディスカッションとイブニングカンファレンス,3つの実技ワークショップ,ジェネラルセッション28題,ポスターセッション32題,一般講演335題と盛り沢山で(特別発言を含む総演題数524),これだけみてもこの学会にかけた小黒会長の並々ならぬ意気込みが理解できる.これに応えるごとく,各会場では連日熱気溢れる討論が行われていた.どのセクション,どの演題を取り上げても,興味尽きないものが感じられたが,シンポジウム,ワークショップ,パネルディスカッションは多くの方々が聴いていると思われるので,今回はなるべく一般演題の会場を駆け巡ってみた.しかし,どう頑張ってみても体は1つで,回れる会場は限られてしまい,偏ったものになってしまうが,私の印象を述べてみたい.
第1日目の一般講演は下部消化管出血,大腸炎症性疾患およびアミロイドーシス,大腸隆起性病変および大腸癌の下部消化管に関するセクションのほか,内視鏡の新しい分野である超音波内視鏡と電子内視鏡に関するセクションがあった.
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