今月の主題 大腸sm癌
主題症例
B 内視鏡的ポリペクトミー後に腸切除した例
12.根治術後4年で肝転移を認めた直腸sm癌の1例
吉井 由利
1
,
加藤 王千
2
,
鈴木 亮而
3
1愛知県がんセンター第1内科
2愛知県がんセンター第3外科
3愛知県がんセンター臨床検査部
pp.828-829
発行日 1983年8月25日
Published Date 1983/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109416
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〔症例〕68歳,女性.家族歴としてそれぞれ肝臓癌死,子宮癌死した姉がいる.6カ月前肛門出血があり,某院で痔と診断され加療を受けていたが,3カ月前に再び出血があり,脱肛の手術を受けた.1977年9月,某院で直腸鏡により肛門輪から15cmにポリープを指摘され,9月26日当院へ紹介された.
大腸X線検査で,直腸に23×20mm大の亜有茎性不整隆起を認め,表面無構造で潰瘍形成が疑われ直腸癌と診断した(Fig. 1).10月25日内視鏡的ポリペクトミーを施行し,18×14×10mm大の半球状腫瘍を摘除した(Fig. 2).
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