今月の主題 大腸sm癌
主題症例
B 内視鏡的ポリペクトミー後に腸切除した例
3.傍直腸リンパ管浸潤が認められたmassive invasive cancerの1例
沢田 俊夫
1
,
吉田 誠
2
,
中島 利子
3
1大森赤十字病院外科
2大森赤十字病院消化器科
3大森赤十字病院病理
pp.810-811
発行日 1983年8月25日
Published Date 1983/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109392
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〔症例〕54歳,男性.無症状であったが,入間ドックの注腸造影にて直腸・S状結腸部ポリープを指摘された(Fig. 1).大腸内視鏡検査では肛門縁より15cmのRs部に,表面に陥凹を有する1.0×0.5cm大のbroad based sessile型のポリープが観察された(Fig. 2).
摘除ポリープの病理組織学的検索では,断端近傍までのmassiveな癌浸潤の認められたsm癌(高分化型腺癌)であり,ew(+)であった(Figs. 3,4).また腺腫部分は認められなかった.このためR2の直腸前方切除術が施行された.
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