Japanese
English
臨床経験
肩甲骨に発生したMassive osteolysisの1例
A Case of Massive Osteolysis of Scapula
原 寛
1
,
望月 一男
1
,
石井 良章
1
,
河路 渡
1
,
福住 直由
2
,
小田和 金重
3
Hiroshi Hara
1
1杏林大学医学部整形外科学教室
2杏林大学病院病理
3小田和放射線科医院
1Department of Orthopedic Surgery, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
肩甲骨
,
scapula
,
骨融解
,
osteolysis
Keyword:
肩甲骨
,
scapula
,
骨融解
,
osteolysis
pp.153-158
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908705
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:Massive osteolysisは,進行性に骨の破壊吸収をきたす疾患であり,未だその病因は解明されていない.その報告例は極めて少なく,本邦では6例,欧米では104例をみるにすぎない.今回我々は,右肩甲骨に発症したmassive osteolysisの症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告した.症例は14歳男子で,昭和57年誘因なく右肩甲部痛を主訴として発症し,初診時のX線所見にて右肩甲骨体部以下の欠損をみとめ精査の結果,massive osteolysisと診断し,放射線治療により一時的に骨吸収の停止をみたが,昭和59年,再び骨吸収の急速な進行をきたし再度の放射線治療により経過観察中である.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.