今月の症例
Schoenlein-Henoch紫斑病の1例
松井 敏幸
1
,
飯田 三雄
1
,
馬場 崇
1
,
川崎 厚
1
,
連 吉時
1
,
興梠 憲男
1
,
藤島 正敏
1
Toshiyuki Matsui
1
1九州大学第2内科
pp.1182-1184
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108734
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Schoenlein-Henoch紫斑病(以下SHP)は免疫学的機序による細小血管単位の血管炎が原因とされている.本症は紫斑,関節痛,腹痛などを主徴とし,消化器症状を高率に合併することはよく知られているが,消化管病変のX線・内視鏡像についての報告は少ない.最近われわれは著明な消化管病変を呈したSHPの1例を経験したので報告する.
〔症 例〕患者は64歳男性(No. 8765),主訴は上腹部痛と黒色便.既往歴に気管支喘息,胃潰瘍.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.