印象記
南米および中米をまわって
林 貴雄
1
1日本大学有賀内科
pp.216
発行日 1973年2月25日
Published Date 1973/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108367
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外務省並びにO. T. C. A.の派遣にて,昨年5月および11月の2回,中南米諸国に於て内視鏡と早期胃癌についての講習会を行なったので,最近の彼地について2,3報告する.
(1972年5~6月)
訪問地:ブェノスアイレス,サンチャゴ,リマ.
アルゼンチンおよびチリーでは現在内視鏡に従事している医師の技術向上という要請により,各1週間ずっ講習会を行なった.ブェノスアイレスは隣りのチリーほど胃癌が多くないためか,食道・胃・十二指腸に関しほぼ同じような技術向上を要求され,そのため三者同時に診断可能なG. I. F-Dのテクニックが最も受け入れられた,印象的だったのは,今回の私の講習会を企画されたブェノスアイレス大学のJ. Segla教授は,V型カメラの時代から噴門病変を重点的に診断し,G. I. F-Dでは一般に難しい噴門附近の操作も器用に使いこなしている.
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