胃と腸ノート
大腸の炎症性ポリポージス(1)―消化器病学の用語をめぐって
竹本 忠良
1
,
長廻 紘
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.68
発行日 1973年1月25日
Published Date 1973/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108345
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きわめて数の多い消化器病学の学術用語のなかにはずいぶん問題があり,活発な論議の対象になっているものも少なくない.病因論の未解決な疾患ではいきおい疾患の概念を正確に表現する適切な言葉を探すのに苦慮した結果,なかには現時点からみるとちょっと首をかしげたくなる言葉もないではない.
内視鏡診断学で日常用いられている用語のなかにも,そのなかには正確な意味が多少あいまいな状態で流通しているものもあるだろう,そこまでいいきるのは言葉がすぎるとしても,Henning徴候,bridging fold等々の内視鏡用語はその起源にさかのぼって,できるだけ正確に意味を知っておくことが必要であろう.
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