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今月の主題 消化管の特殊なポリポージス
鼎談
消化管の特殊なポリポージス―特に家族性ポリポージスをめぐって
Symposium―Polyposis of the Digestive Tract
佐野 量造
1
,
宇都宮 譲二
2
,
八尾 恒良
3
R. Sano
1
1国立がんセンター・病理部
2東京医科歯科大学.第2外科
3九州大学医学部・第2内科
pp.1180-1193
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111866
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佐野(司会) 家族性ポリポージス,それからGardner症候群,Peutz-Jeghers,Cronkhite-Canada症候群,こういうふうな病気が,とくに最近,ここ2~3年来,急に日本での報告例がふえてきたように思います.今日はこういう胃腸管のポリポージスを中心にして,トピックスといいますか,問題点になるところを,突っ込んで話し合ってみたいと思います.とくに家族性ポリポージスを中心にGardner症候群との関連や随伴病変,特に胃病変の意義等についてもふれてみたいと思います.まず家族性のポリポージスからはじめましょう.宇都宮先生のグループが10年前からずっとお仕事をされてきて,家系調査も非常に詳しくされて日本の家族性ポリポージスの実体がようやく明らかになったようですが,現在,どれほどの例が集計されましたか.
宇都宮 205例,165家系です.
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